デリッシュキッチンを導入する小売業が増加

 伊藤忠食品では、前期(2020年3月期)から3カ年の中期経営計画「トランスフォーム2022」がスタートしている。重点分野としてレシピ動画配信サービス「デリッシュキッチン」(DK)を活用する「サイネージ」に加え、「惣菜」と「物流」を掲げている。

 サイネージは伊藤忠食品が19年に出資したエブリー社が運営するDK導入から始まった。出資当初は、店頭で動画を上映しても、視聴するお客が少なかったのが徐々に解消され、導入する小売業も増えているという。その要因は、一定時間見ればどんなものが簡単に作れるかが想像できるようになったから。また、DKの動画は数あるレシピ動画の中でも料理の作り方がわかりやすいという評価もある。岡本均社長は、「お客様には、自宅でその動画を見ながら料理して食べてみたらおいしかったと体験いただき、ライフタイムバリューを高めたい」と力を込める。

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