登録販売者の働く場所縮小の危機

 ――2分の1ルールが撤廃の方向で動いています。どんな影響があるとみていますか。

 樋口 今までは登録販売者がいないと、実質医薬品の販売はできなかった。それが撤廃され、1時間でも2時間でもいいよとなれば、登録販売者が働く場面が確実に少なくなっていきます。今更反対してもしょうがないとは思いますが、それは避けなければいけません。

 ――2分の1ルールが撤廃されても、有資格者がいないと医薬品が売れない状況に変わりはありません。登録販売者が働く場所も医薬品を売るドラッグストアの優位性もなくなるわけではないのでは。

 樋口 確かに、いきなり登録販売者の働く場所がなくなることはないけれど、勤務時間の減少は考えられます。さらに問題は、2分の1ルール廃止と合わせ、オンラインによる遠隔管理販売が検討課題に挙がっていることです。これが可能になると、リアル店舗に登録販売者が1人も必要なくなります。

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