コンビニ・外食のノウハウを取り入れたおにぎりを開発

 店の看板に「フード&ドラッグ」を掲げ、全店で青果、精肉、惣菜を取り扱うGenky DrugStores(以下ゲンキー)が、食品のさらなる磨き込みに乗り出している。今最も力を入れるのが、自前のプロセスセンター(PC)を活用したデリカの品質向上。その筆頭商品がおにぎりだ。

「コンビニさんをベンチマークにして開発した。この品質で78円。食べたら絶対にご納得いただけると思う」。そう太鼓判を押すのは、商品本部を率いる吉岡伸洋副社長だ。毎週のように試食会を実施し、1年かけておにぎりの改良に取り組んできた。ノウハウを学ぶため、デリカに精通した人材も積極的にスカウト。セブンイレブンに商品を供給する米飯ベンダーや、サイゼリヤのセントラルキッチンの担当者を呼び込み、ご飯の炊き方を見直す、海苔の品質を上げる、といった細かな変更を重ねた。特に売れ筋のツナマヨは具にもとことんこだわり、マヨネーズの味付けを変えたほか、具の量を30%増やし食べ応えたっぷりに仕上げた。価格は従来から10円アップとなったものの、既にお客の反応は上々。おにぎり全体の売り上げ数はリニューアル前の2.2倍に跳ね上がっているという。

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