イトーヨーカ堂が手掛ける移動販売車サービス「イトーヨーカドー とくし丸」の運用台数が50台を超えた。6月7日より運用を開始した、「イトーヨーカドー四つ木店」(東京都葛飾区)が50台目となる。

 とくし丸はオイシックス・ラ・大地の子会社である「とくし丸」が提供する移動販売車のスキームで、ヨーカ堂は20年4月30日に「イトーヨーカドー南大沢店」(東京都八王子市)で 1号車をスタート。都市部で食品や日用品の買い物に不便を感じている買い物難民への対応として、順次展開エリアを拡大してきた。

 四つ木店のとくし丸は、加工食品、生鮮、日用品など400品目、1200点を取り扱い、葛飾区を中心に週4日、10~17時の営業を予定している。50台は6月現在、とくし丸の提携スーパーの中で運用台数が最も多く、ヨーカ堂は将来的に100台の運用を目指す。

 オイシックス・ラ・大地の21年3月期決算発表によれば、とくし丸の提携ス-パーは全国143社、稼働車両台数は740台で、トータルの流通総額は前期比1.5倍の165億円。ヨーカ堂との提携で車両台数が一気に増加したことに加え、コロナ禍によりシニアが家にこもりがちなことから、1台あたりの利用金額も伸びたことが売り上げの後押しとなった。昨年10月には沖縄県でリウボウストアが運用を開始し、全国47都道府県での稼働に至っている。

(写真はイトーヨーカドーとくし丸の車両)