非常事態宣言が解除され、大阪の繁華街・心斎橋筋商店街もかつての賑わいを取り戻しつつある。が、ドラッグストアに限っては、その兆しは見えない。

 心斎橋筋商店街は、わずか数百mの通りに、ココカラファイン、OSドラッグ、ツルハ、ダイコクドラッグ、サンドラッグ、マツモトキヨシが数軒おきに並び、今年に入ってからも、コスモス薬品、スギ薬局が新たに出店した「インバウンド消費のメッカ」。半年ほど前まではどこの店も訪日客があふれていたが、新型コロナの世界的な感染拡大で訪日客がゼロとなった今、その店頭は静まりかえっている。消毒液や制汗剤・日焼け止めなど日本人向け商品を並べ、脱インバウンドを図ってはいるものの、お客の数は1人、2人。手持無沙汰な店員の姿ばかりが目立つ。

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