コロナで変わる消費行動にチャンスが生まれる

 巣ごもり消費が始まったころはパスタとか即席麺、レトルトカレーなどすぐ食べられるものが売れていました。それが長くなるにつれて、今度は小麦粉、バターが売れるようになった。家でケーキ作りをする方が増えてきたのでしょう。巣ごもりも2、3カ月になると家で料理を作る方が増えてきた。そこに新しいビジネス提案などができるのではないか。delyさんが運営する国内最大級のレシピ動画サービス「クラシル」と今年1月に業務提携を結びましたが、この動画レシピサイトをお店でご覧になりながら日々の献立を決められる方も結構増えているんじゃないかと思いますね。

 ネットでの買い物も増えています。ですが、食品、とくに生ものをネットで買われる方はこれまではあまりいらっしゃらなかった。ところが今回の巣ごもりが2カ月を超えてくると、スーパーで買うのは密が怖いからということもあって、段々ネットでの買い物が増えてくる。これは我々チャンス。現に我々アマゾンさんに出店しているお店には冷凍食品も並べていますし、今後ネットでの生鮮の販売が定着すれば、我々のチャネルを使って需要を取り込むことはできるのではないか。ポストコロナで消費行動が変わる。そこに攻める要素はたくさん出てくると思います。(6月1日の19年度決算説明をもとに構成)