組織改革で効果を上げた外食・中食チーム

 第8次中期経営計画「構造改革2024」の2年目となる今年4月、日本アクセスは、佐々木淳一氏から服部真也氏への社長交代が行われた。服部新社長は、2019年伊藤忠商事からアクセス入りし、当初は次世代ビジネスを管掌してきた。5月24日に開かれた決算記者会見で、服部社長は冒頭それに触れ「当社が以前やってきたがやりきれなかったこと、あるいは全くやらないことにチャレンジしてきた。この精神でこれからもやっていきたい」と挨拶。従来の卸事業に留まらない事業領域拡大に意欲を示した。

 22年度(23年3月期)決算は好調の一言。値上げによる単価アップと人流の増加でコンビニと業務用が回復し、売上高は2兆1976億円で前年比3.6%増。22年度は物流費の29億円の増加を始め、電力料17億円増、人件費12億円増と、販売管理費がかさみ前年比65億円の増加となったが、好調な売り上げが販管費を吸収。経常利益は前年比22億円増の261億円で過去最高益を達成した。前々期(21年3月期)売上高で三菱食品を抜き、売り上げ、利益とも総合食品卸業界首位となったが、前期も引き続きその地位を守った。

この記事の購読は有料購読会員に限定されています。
まだ会員登録がお済みでない方はこちらから登録ください。
有料購読申込

すでに会員の方はこちらから