最初は、販促(チラシ広告)の自粛からだった。営業時間の短縮とともに、2月29日、ライフコーポレーションが「新型コロナウイルス感染拡大の対応について」打ち出した政策の1つだ。チラシ広告自粛の目的は、商品の安定供給と店内の混雑緩和。緊急事態宣言に伴う外出自粛要請で、在宅者が増えるとともに、巣ごもり消費に備え、スーパーへ買い物客が集中した。今では感染拡大の3密を避けるため、チラシ自粛は当たり前となったが、ライフはそれに一歩先んじた。

 3月18日に始めたのは、学校給食用牛乳の販売だ。学校の一斉休校によって、学校給食用牛乳が供給停止となった。供給停止となった牛乳は、廃棄、あるいは脱脂粉乳などの加工用として安価で取引されるため、酪農事業の経営を悪化させる。酪農家への支援の一環として、学校給食用牛乳(200ml)3万本を3月28日までライフ店舗で販売したのだ。販売の趣旨は消費者の好感を呼び売れ行きは上々だったという。

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