在宅医療に取り組み、地域住民に寄り添う

 杉浦記念財団の研究テーマを一貫して支え続けてきた、大島伸一氏(国立研究開発法人国立長寿医療研究センター名誉総長)と、スギホールディングス(HD)相談役で杉浦記念財団の杉浦昭子理事長の出会いの話が面白い。

「うちの本社は愛知県にあり、で、同じ愛知県には国立長寿医療研究センターがあるでしょ。そこで著名な大島先生に直接電話をして、財団を作りたいので、お会いしてお話を伺いたいとアポをとったの。今でも紹介して下さる方に挨拶代わりに言われるのは、『ある日突然、杉浦理事長と榊原(幹夫)事務局長がやってきてね』と。直接のアポが余程あきれられたのでしょうね」と、杉浦理事長は屈託なく笑う。

「でも運が良かった」と続けるのは、大島名誉総長から、財団運営の教示を受け、さらに様々な研究テーマに沿う著名な先生方を紹介され、財団への協力を一度も断られたことがないということだろう。

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