夢の技術RFIDの活用が急速に広がっている

 深刻な人手不足を背景に、小売業や飲食業の省人化店舗が急速に広がり始めた。商品を取って退店時に電子マネーをかざせば支払いが終わる無人決済コンビニ、買い物をしながらスマホやカートで精算できるスーパー、ロボットがバリスタ並みのコーヒーを淹れるカフェなど、AI、ロボット、画像認識、RFIDなどの最新技術を用いて人手を省いた店舗が全国各地に続々登場。世界中が度肝を抜かれたレジなし店舗「アマゾン・ゴー」の展開が始まったのは2年前だが、日本でもデジタルを駆使した次世代型省人化店舗が、まさに実験段階を経て本格展開の様相を見せ始めたと言っていい。


 中でもお客にとって一気に身近なものになったのが、RFID活用のレジだ。RFIDは電波を用いて電子タグの情報を読み取る自動認識技術。数センチの「至近距離」でしか認識できないバーコードと異なり、数メートル離れた「近距離」でも認識できるため、複数商品の情報を一挙に読み取ることができる。また入力できる情報量が多いため、「個品管理」も可能だ。バーコードには入れられない消費(賞味)期限やロット番号までの製造情報が書き込めるからだ。

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