年間500万円相当の食品廃棄に頭を悩ます

 長崎県佐世保市にある業務用食品卸「協和商工」は、自らフードバンク(FB)協和を設立し、廃棄ロス削減に積極的に取り組んでいる。協和商工は長崎と佐賀を中心に学校や病院、ホテル、弁当販売店などに業務用食品を納入している。その過程で発生した廃棄商品、例えば、メーカーのサンプル品や試食会で余った商品、賞味期限切れが迫った商品などをFB協和が引き取り、子ども食堂や児童養護施設、障害者支援施設など支援先の団体に提供している。

 FB協和には協和商工が持つ業務用卸ならではの特徴が三つある。一つは、支援先に提供する商品情報をきめ細かく掲載した専用サイトを構築したこと。支援先は専用サイト上で欲しい商品を選択して提供を申し込み、FB協和から指定された日時に自ら引き取りに行くという仕組みだ。このサイトには製品名、重量、賞味期限、メーカー名、温度帯のほか、商品ごとに管理栄養士が考案したレシピ、さらにはアレルギー成分まで見ることができる。

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