消費者庁は11月28日、ツルハホールディングス傘下のツルハグループマーチャンダイジングに対し、景品表示法に基づく措置命令を行ったと発表した。
同社のECサイト「ツルハグループe-shop本店」(写真はトップページ)において販売されていた79の商品について、併記されていた特別価格と通常価格のうち、通常価格が最近相当にわたって販売された実績がない価格だったという。
例えば、「花王ビオレu泡ハンドソープ つめかえ用 (770ml)詰め替え用4回分薬用泡タイプ 」は25年2月26日から同年6月7日までの間、「特別価格:498円(税込) 通常価格:612円(税込)」と表示されていたが、実際には最近相当期間、通常価格で販売されておらず、実際の販売価格が通常に比べて安いかのように表示されていたという。
これを受け消費者庁は同社に対し、79の商品が一般消費者に誤認されるとして、景品表示法に違反するものである旨を一般消費者に周知徹底すること、再発防止策を講じて役員及び従業員に周知徹底すること、今後同様の表示を行わないことの3点を命令したという。
これに対しツルハ側は、商品情報管理に付随したメンテナンス不備が原因だったとした上で、「誤認を与える表示により、お客様をはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑とご不便をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。当社は本命令を厳粛に受け止め、今後同様の事態が発生しないよう、チェック体制の強化、全社員への教育・研修を実施し、再発防止策を徹底してまいります」としている。

















