米小売り大手ウォルマートは6月4日、店内に入居するサブウェイの料理を同社アプリおよびウェブサイト経由で注文・配送できる新サービスの提供を開始した。対象エリアでは最短30分以内に届く「エクスプレス配送」を利用でき、食料品や日用品と同一の注文にまとめることも可能だ。外食チェーンとの配送連携は同社のエクスプレス配送において初めての取り組みとなる。

 利用者はウォルマートのアプリまたはウォルマート・ドット・コム上でサブウェイのメニューを閲覧し、具材の組み合わせまで細かく指定した上で注文できる。サブウェイ単品での注文も、食料品との同時注文も対応しており、価格は店舗内メニューと同一に設定されている。配送料は一律のエクスプレス配送料金が適用される。リリースによれば、消費者は週に約21回の食事に関する判断を行うとされており、今回のサービスはその選択肢の一つとして位置づけられている。

今夏中に1400店舗まで対象拡大

 現時点ではコネティカット、フロリダ、ジョージア、オハイオ、ペンシルバニア、テキサスの各州の一部店舗で提供を開始しており、今夏中に約1400店舗まで拡大する計画だ。サブウェイはウォルマート店内の飲食テナントとして最大規模を誇り、両社の関係は2004年に始まっている。

 ウォルマート米国部門のトレーシー・プリオット上席副社長(eコマース・マーケティング担当)は「小売りの将来は、顧客の日常的なニーズをひとつの体験にまとめることにある」と述べた。サブウェイの北米事業を統括するダミアン・ハーモン社長は「両社が共有する利便性と価値提供への姿勢の延長線上にある取り組み」との見方を示した。

 ウォルマートはここ数カ月で即時配送の拡充に向けた施策を相次いで打ち出している。5月末には30分以内配送を米国33市場に展開し、ドローン配送の累計100万件達成も発表した。今回の外食チェーン連携はそうした流れの中に位置づけられる動きだ。

 サブウェイとの組み合わせは両社の既存の関係を活用した形だが、今後他の飲食テナントへの展開が検討されるかどうかも注目点となる。