セブンイレブン・ジャパンは11月5日、都内でクリスマス商戦の戦略発表会を開催した。トレンドを踏まえたシーズン中の販売施策と、ケーキやオードブルなどの注目商品を紹介した。
足元では食料価格が高騰、また2025年のクリスマスは12月24日・25日とも平日であることから、セブンは今年のテーマとして、「らくジュアリーなおうちクリスマス」を設定。費用対効果を求める需要に対応する「コスパ意識」、準備や片付けの手間をかけることなく、その中でも充実感を得られる「食べきりサイズ」「幅広いカテゴリー」の3軸にこだわり、商品政策を講じた。
クリスマス商品は計約50品目を揃えた。まずケーキでは、発売29年目の人気商品「クリスマスかまくら」を今年も展開する。コスパ意識に対応すべく、生クリーム、スポンジ生地、中のババロアなどの品位を高めながら、商品設計を工夫。価格を税別2980円(5号サイズ)に据え置いた。また、食べきり需要に対応し、少人数でも楽しめる小さなケーキの品揃えを昨年より5品多い13品に増やした。


幅広いカテゴリーへの対応では、クリスマスディナー向けの様々なデリカを揃えた。オードブルでは、昨年好評を博した「カップデリスペシャル」を内容を刷新して投入する。「カップデリ」で展開しているメニューを、クリスマス仕様の特別なスペックに仕立てたもので、例えば「たことブロッコリーバジルサラダ」であれば、ホタテを投入し特別感を付与。9つのメニューを揃え、2778円で展開する。

チキンは、骨付きのななチキを「スペシャルななチキ」(352円)として発売。またパーティーに欠かせないピザは、PBセブンプレミアムから「トマト&バジルピッツァ」(711円)を投入。金のピザと同様のメーカーが手掛け、サイズは通常より一回り大きくすることで2~3人でシェアするシーンを想定する。
セブンイレブン・ジャパンの商品本部 ベーカリー・スイーツ部 調理パン・ベーカリーの齋藤曜介チーフマーチャンダイザーは、「⼿軽で⼿ごろ、かつ品質の⾼いクリスマス商品を取り揃えた。これらを組み合わせるだけで高コスパなクリスマスのフルコースが手間なく実現できる。また、スーパーやコンビニの食材を”ちょい足し”アレンジすることによるワンランクアップ提案も行いながら需要を喚起していく」と語った。

発表会の後半には、フードジャーナリストの岩谷貴美氏が登壇し、今年のクリスマスグルメのトレンドを紹介した。岩谷氏は、今年のクリスマスは平⽇にあたるため、その前の週末と合わせて2回クリスマスを楽しむ⼈も多いと予測。「週末は家族や友⼈と⼤勢で集まって楽しみ、平⽇はおひとりや少⼈数で⼿軽に楽しむなど多様性がポイントになってくる。こうした傾向に、使い勝手のよいセブンイレブンのコスパに優れた食べきりサイズや、バリエーション豊かな商品がマッチしそうだ」と分析した。
セブンイレブンは目下クリスマス商品の予約を受付中で、締め切りは店頭予約が12月17日まで、ネット予約は12月18日午前10時59分までとしている。
















