メガネ専門店「Zoff(ゾフ)」を展開するインターメスティックは9月2日、投資会社のHorus HD の全株式およびHorusの株式を取得し、両社を通じて「メガネスーパー」を運営するビジョナリーホールディングス(HD)を完全子会社化すると発表した。買収金額は190億円で、株式譲渡実行日は2025年10月1日の予定。

 本買収によりインターメスティックグループの店舗数は600店舗超、売上高は単純合算で700億円を優に超える規模となる。「眼鏡市場」を展開するメガネトップ(2025年3月期売上高946億円)、「JINS」を展開するジンズホールディングス(24年8月期売上高829億円)に肉薄し、メガネ業界は3強体制に移行することになる。

「メガネスーパー」はコンタクトレンズ販売に強みを持ち、コンタクトレンズ事業の売上高はメガネ事業の売上高を上回る。コンタクトレンズの顧客は若年層が多く、「ゾフ」の顧客層と重なりが大きいことから、今後はクロスセルなどのシナジー創出を見込む。一方で両社の店舗網は地域的な重複が少なく、商圏のカニバリによる不利益は限定的と見ている。