エイチ・ツー・オー リテイリングは、10月3日、東芝テックと Retail AIと連携し、セルフレジ機能付きスマートカートシステム「スキップカート」を「阪急オアシス服部西店 」(大阪府豊中市)に試験導入した。

 お客の買い物の利便性と効率化の実現を目指すと同時に、レジ運営業務の省力化を図ることで、人手不足の解消に効果が見られるかを検証するのが狙いで、約6カ月間試験運用する。

 スキップカートは、カート備え付けのタブレットで商品登録から支払いまでをお客自身が行うセルフレジ機能付きのカートだ。グループのポイントカード「Sポイント」対象カードホルダーのお客には、該当店舗での過去の買い上げ実績からタブレット画面上にパーソナライズされたおすすめの商品や、ポイント付与の大きい商品情報も提供する。

 現在、同社グループの食品スーパーでは、全て店員による商品登録を行っており、多くのレジ係員が必要なうえ、曜日や時間帯によりレジ待ちが発生するという課題もあった。 お客自身がカートレジで商品登録から支払いまで行うことで、レジ待ちの解消やレジ要員の削減につながる効果を見込んでいる。また、タブレット画面を使用した販促効果により、売り上げや買い上げ点数の増加効果も期待しているという。

 なお、今回導入したスキップカートは、トライアルのほか、丸久(山口県)やスーパーセンターTAIYOなども導入している。