イオンは6月の1カ月間、定額減税を消費喚起につなげる緊急セールを実施する。
定額減税は6月に実施される所得税（3万円）と住民税（1万円）の4万円分の減税のこと。納税者本人と同一生計の配偶者や扶養親族が対象となる。
イオンリテールでは、昨年の6月の2倍となる19企画、850品目のセール対象商品を用意した。中でも通常5万～6万円の商品を4万円で提供する「4万円セット」は11品目。西川とのコラボによるマットレスやテレビ、炊飯器、掃除機、ベビーカー、任天堂スイッチ本体とソフトのセットなどを数量限定で販売する。
また6月には児童手当も支給されることから、ベビーフードよりどりセール（7～30日）、キッズサマーセールなども企画。食品では7～9日に「野菜大放出」企画として玉ねぎやナスなど最大17品目を安価で提供する。EC「イオンスタイルオンライン」では7～17日に「イオンバズっとセール」として約1900品目の大型セールを実施する。
イオンリテールではこれら月間を通じたセールの実施により、昨年比で売り上げ10％増を目指したい考え。伊藤竜也営業企画本部長は、「今年の6月は国内消費喚起の可能性を秘めた月と考えている。定額減税については給付や控除の分かりづらさがある。それに対してわかりやすく実感していただこうと企画した。イオンとしてはいま低迷感のある消費を活気づけて、それが全国に波及するきっかけにしたい。少し冷え込んだ消費を盛り上げて夏商戦に向かっていきたい」と意気込みを語った。
