アマゾンが米国のドローン配送本格化に向けまた一歩前進した。米連邦航空局FAAの追加承認により、目視外(BVLOS)でのドローン運航が可能になった。これを受け、ドローン配送「プライムエア」の配送エリアを拡大する。 同社は今後10年以内に年間5億個の荷物をドローンで届ける目標を立てている。

 アマゾンは、2020年にFAAから航空運送事業者証明書を取得済みで、航空会社としてドローンで小型荷物を配送することは許可されている。

 ただFAAは、安全なBVLOS技術を承認するまでは、すべての商業用ドローン操縦者がドローンを視界内に捉えていることを義務付けており、そこに配送エリア拡大のための課題があった。BVLOSは航空用語で、遠隔操縦者が自分の目でドローンを直接見ることができない場所でドローンを飛行させることを指す。その代わりに、遠隔パイロットは、常にドローンを監視し制御するための計器や技術に頼ることになる。

 アマゾンは機体自身による検知・回避技術を含むBVLOS戦略の開発に数年を費やし、重要なエンジニアリング情報をFAAに提出した。実際の飛行機、ヘリコプター、熱気球の前で飛行し、ドローンがどのようにそれらから安全に離れるかを実演。システムの安全性を検証するために、アマゾンの技術に関する広範な分析とテストデータも提供した。これらの情報を検討し、アマゾンのテストサイトで実際の技術を観察した後、FAAはプライムエアにBVLOSの承認を与えた。

 承認を受けて、アマゾンはテキサス州カレッジステーションの配送エリアを拡大する。今年後半にはドローン配送がアマゾンの配送ネットワークに統合され始める予定だ。これにより多くの顧客が生活必需品や美容・ドラッグストア商品を含む何千の商品からドローン配送を選択できるようになる。