ファッションEC「ゾゾタウン」を運営するZOZOは、ファッション小売り市場で着々とシェアを広げている。

 ZOZOは2023年3月期から、商品取扱高(=GMV、その他商品取扱い高を除く)8000億円を目指し、既存事業の深耕を図っている。主な戦略は、アクティブ会員数を1500万人まで増やし、一人当たりの購買頻度を高めること。この一年は種まきとなる取り組みを積極的に行い5300億円規模までシェアを広げた。具体的には「ゾゾタウン」の認知拡大を図るべく、より幅広い層の顧客を囲い込む施策を企画。トライアルターゲットを「若年層(10代後半)」と「ファミリー層(ママ層)」に絞り、若年層には、K‐POPアーティストのイベント協賛、ファミリー層には、俳優・安達祐実をキービジュアルにしたプロモーションなどで訴求した。結果「10代後半女性の想起率が高まってきている」と24年3月期決算発表会で澤田宏太郎社長兼CEO(写真左)は語る。

 今期はそれらの種まきから収穫に結びつける取り組みを行う意向だ。

 22年12月にオープンした実験店「niaulab by ZOZO(似合うラボ)」 (東京・表参道)から得た知見を生かしアクティブユーザーの獲得と育成に力を入れる。

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