スギホールディングス(HD)はトータルヘルスケア戦略の推進を加速する。昨年3月、調剤業務の効率化や在宅調剤に力を入れるさくら薬局グループと業務提携したほか、7月にはがん末期や難病患者向けのホスピスの運営や訪問看護を手掛ける日本ホスピスHDの株式を取得。12月には漢方専門薬局の薬日本堂を完全子会社化し、今年2月には調剤薬局の阪神調剤薬局の買収を発表、8月には株式の取得が完了する予定だ。調剤事業を強化するとともに、漢方の取り扱い、ケアサービスの拡大などを進めることで、トータルヘルスケアの提供体制構築をさらに進める方針だ。

 海外展開も加速する。これまで台湾、ベトナム、マレーシアの現地企業と提携して商品供給を行ってきたが、昨年9月の香港のヘルス&ビューティー(HBC)のブランドマネジメント会社、Excellent Wellbeing Internationalに続き、今年2月にはタイのPTTORと提携。同社が運営する2000カ所のガソリンスタンドにHBC商品を供給する方針を打ち出した。現地の有力企業との提携を進めることで、アジアでの事業展開を拡大させる方針だ。

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