ウォルマートがインドで(アメリカへの輸出をするための)バイヤーやサプライヤーを集めた2日間(2月14~15日)の大規模な会合「第1回インド・グロース・サミット」を開催した。インドの首都ニューデリーの会場には、インド24州および連合準州の輸出準備の整ったサプライヤー、イノベーター、起業家が集まった。

 インドで製造、栽培、または組み立てられた製品を紹介するピッチ・ミーティングを行い、参加したサプライヤーの80%以上が次のラウンドへの招待を受けた。ピッチはすべて1対1のミーティングで行われ、数店舗から数百のウォルマート店舗やサムズ・クラブ、ウォルマートのオンライン・マーケットプレイスへの供給まで、幅広い取引を確保する。

 ウォルマートは「2027年までにインドから毎年100億ドルの商品を調達する」というコミットメントを掲げており、サミットはこの一環。インドが専門性を持つ食品、消耗品、健康・ウェルネス、一般商品、アパレル、靴、繊維製品、玩具などで輸出を拡大させ、インド政府が14年に掲げた構想「メイク・イン・インディア・イニシアチブ」を支援する。

 すでに累計300億ドル以上の商品をインドから調達しており、インドEC企業フリップカートとの共同トレーニングやメンターシップ・プログラムを通じて、5万社のMSME(零細、中小企業)をグローバル・サプライチェーンに参加させる目標を達成している。

 今後、メキシコとチリでも同様のグロースサミットを開催し、10月に米国で開催される年次大会で年間の取り組みの集大成とする計画だ。