イオンモールは9月26日、商業施設「CeeU Yokohama」(スィーユー ヨコハマ) 」(横浜市西区)をオープンすると発表した。オープン日は1階(イオンフードスタイル、イオン銀行)が10月27日、9階(Beauty body Gallery)が11月27日とし、12月15日に全館グランドオープンを予定している。

 本開発事業は、2019年2月に閉店した「ダイエー横浜西口店」の跡地に、権田金属工業が商業施設「横浜ヴェールスクエアCeeU」を、 都市再生機構が住宅施設をそれぞれ建築した共同事業で、イオンモールは、権田金属工業から「横浜ヴェールスクエアCeeU」を賃借し、「スィーユー ヨコハマ」として運営する。

 スィーユー ヨコハマは、権田金属工業の主要製品である「銅」の元素記号「Cu」と、友達や親しい人への挨拶 「See you」(またね)を掛け合わせたもの。延べ床面積3万5000㎡の同店は、地下1階、地上10階建て。ダイエーが4年ぶりに再出店する食品スーパー「イオンフードスタイル」や大型家電量販店「エディオン」など、24の専門店を導入する。 

 核店舗となる「イオンフードスタイル横浜西口店」は、鮮度にこだわった生鮮やフラワーなど、暮らしを豊かにする品揃えを強化。過去に「ダイエー横浜西口店」を利用していたお客はもちろん、20〜40代の単身世帯や子育て世帯の近隣住民のニーズに対応し、都市型店舗として刷新した。その目玉となるのが、ウォークスルー型店舗「CATCH&GO」だ。スーパーの店内に併設する形で15坪を切り出し展開。 アプリを活用し、商品を手に取りゲートを通るだけで決済が完了する新しい買い物スタイルを提案する。また、これにより店舗側は、AIを使用した発注システムの活用など、リアル・デジタル双方におけるお客の利便性向上を目指す。商品は、弁当、カップ麺、スナック菓子、飲料など約400品目を販売。一般路面のスーパーに併設されるウォークスルー型店舗は国内初とのことで、若年層のタイパニーズに応えながら集客アップを狙う。

 注目の11月にオープンする9階「Beauty body Gallery」では、美と健康をテーマにした11の専門店が連なる。美容関連では、カットやヘッドスパを提供する理容室 「フランクスバーバー」やストレッチ専門店「ポジティブストレッチ」が神奈川初出店するほか、リラクゼーションサロン、鍼灸整骨院、ネイルサロンが出店。クリニックでは、美容外科、歯科など、四施設を導入した。

 2〜7階には、エディオンがイオンモール最大スケールで出店。初の「フェムテック関連コーナー」を設置し、女性特有の健康課題や悩みの解決方法を提案する。8階には、スポーツ用品専門店「スーパースポーツヴィクトリア」、ゴルフ用品専門店「ヴィクトリアゴルフ」が展開し、2階に「ハックドラッグ」、3階には「キャンドゥ」「ABCマート」などが出店する。

 なお、同商業施設は、横浜ビブレ側とパルナード通り側の外壁ラインを内側にセットバックし、公開空地(歩行者が自由に通行・利用できる一般開放された場所)を配置。コミュニティを醸成する場として、正面入り口前で地域イベントを開催するほか、隣接する横浜ビブレとの一体利用を行う予定だ。

 イオンモールは、横浜ビブレをはじめ、 横浜西口エリアマネジメント及び行政・学校などとの共創を通じて、横浜西口エリアの商圏を活性化していく構えだ。