事業会社のトップもHDの権限・責任を負う
高知の旭食品、石川のカナカン、青森の丸大堀内の3社が経営統合したトモシアホールディングス(HD)が今年1月、創立10周年を迎えた。これを契機に、同社は大幅な組織再編を実施。HDの取締役でもある事業会社トップ3人に対しては、管掌を割り当てて権限・責任を明確化。旭食品の竹内孝久社長は経営管理・企画、カナカンの谷口英樹社長はIT・DX、丸大堀内の堀内剛博社長は人事を管掌する体制を整えた。
トモシアは従来、事業会社の社長が地域密着でビジネスの深耕を図ることに専念し、グループ共通の施策はHDの担当役員が中心となって方針を決めていた。それが今回の管掌割り当てにより、各社トップが事業会社の経営のみならず、カテゴリー強化やDX・IT、人材育成などグループ共通の課題に対しても自分ごととして取り組む体制に一新した。トモシアHDの荒木章社長は「HDと事業会社の一体化を強める狙い」と説明する。