電気料金の相次ぐ値上げが小売業の課題となっている。その中でスーパーマーケット(SM)などから引き合いが急増しているのが、消費電力を最大限下げることができる冷凍プラグインショーケースとなる。

 同冷機導入数業界№1のレイテックは、高機能でデザイン性にも優れた小型から大型タイプまで揃えた「LIEBHERR(リープヘル)」と、オーストリアのAHT社製の大型のアイランド型「AHTプラグインショーケース」の2つのシリーズを主に展開している。実際に今年の半年間だけで、同社が取り扱うリープヘルは昨年の倍の約1000台を販売するなど導入を一気に広げている。その理由は圧倒的な電気料金の安さにある。

 営業責任者は「一般的な冷蔵機内蔵のオープン型ショーケース1台は1日で30kw前後の電力を消費しますが、当社の『AHTプラグインショーケース』は約7kw、『リープヘル』は約4kwまで電力を抑えることができます。例えば、関西の中堅SMでは、冷凍売り場を従来の倍に広げましたが、冷蔵機内蔵平型ショーケースからリープヘルに切り替えたことで消費電力を半分以下に抑えられ、、電気料金を逆に下げることができました」と導入効果を実証している。

 冷凍食品強化に動いているのはSMだけにとどまらない。飲食店や菓子専門店、ペット専門店は新たな売り上げにつながる冷凍食品売り場を広げ、リープヘルの小型タイプの導入を増やしている。レイテックは、冷凍売り場面積が狭い店舗用に下段にアイスクリームチェストフリーザー、上段にカウンタートップショーケースを連結して提案している。2段に並べることで冷凍商品の陳列数を増やし、さらに冷凍・冷蔵の2温度帯商品を効率良く陳列できるのだ。

 機能面ではデザイン性に優れたスライドガラス付きモデルで商品を明るく照らす庫内のLED照明により、視認性を高めて売り上げ増にもつながることが高評価を得ている。営業責任者は「他社さんに比べ、6~7割程度の電気料金を下げられる比較資料もあるのでお気軽に問い合わせください」と語る。電気料金の値上げを見据えた企業は冷凍プラグインショーケースを使った冷凍売り場拡大への投資に積極的だ。値上げに歯止めがかからない状況で、その価値は一段と高まっている。

リープヘルの飲食店用の小型モデルを「ファベックス2023」で提案