旭松食品と信州大学は5月19日、「こうや豆腐による抗肥満・抗脂肪肝とそのメカニズム」の共同研究内容について発表した。研究発表は旭松食品が所属する全国凍豆腐工業協同組合連合会が主催したもの。

 冒頭、今回の共同研究を行った信州大学医学部の田中直樹教授は栄養過多による疾患リスクを説明。コロナ下で増えた在宅時間による昨今の食生活の乱れにより、脂肪肝や高血糖、糖尿病などの併発の危険性を述べた。こうした課題に対し、田中教授は「レジスタントプロテインが含まれるこうや豆腐には体重増加や脂肪肝を抑制する効果があり、こうや豆腐を食べると血中の抗肥満物質『グルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)』の増加が認められた」と説明した。

 実際の研究では、8匹ごとのマウスのグループに高脂肪食、こうや豆腐の粉末入りの高脂肪食、通常食などを与え体重の推移を調べた。16週後には高脂肪食のマウスは体重が約1.8倍になったのに対し、こうや豆腐の粉末入りの高脂肪食を与えたマウスは約1.5倍にとどまった(図1)。

 旭松食品の研究開発本部長兼研究所長の村澤久司常務取締役は「高カロリーの食事をしても、こうや豆腐が食事に入っていれば体重増加や脂肪肝、肝臓がんの抑制につながるのではないかと考え、長年研究を続けてきました。今回の研究結果を基に、食事の中でこうや豆腐の普及をさらに推進していきたい」と事業展開の拡大に意欲を示した。

 旭松食品は⾷後の⾎中中性脂肪の上昇抑制や糖尿病の予防・改善効果など、こうや豆腐の様々な健康機能性について発表してきた。今後も研究を続け、生活者にこうや豆腐の健康認知を高め、市場拡大に努めていく構えだ。