イズミは6月1日、店舗建て替え中の新業態SC「ゆめテラス祇園」(広島市安佐南区)の2階にある食品館を先行オープンした。無印良品やフードコートを展開する3階は今秋オープンする予定だ。

 「ゆめテラス祇園」の前身の「ゆめタウン祇園」は、1973年3月に中国地方初の郊外型大規模店「いづみ祇園ショッピングセンター」としてオープン。その後「イズミ祇園店」を経て「ゆめタウン祇園」となり、2021年1月、食品売り場を除き閉店。同年12月から敷地内の仮設店舗で食品スーパーとして営業していたが、今年5月にこちらも閉店した。

 新たにオープンした「ゆめテラス祇園」は、GMSのゆめタウンの機能の一つである「憩いの場・集いの場」とSM業態のゆめマートの「利便性」を併せ持った新業態の位置づけだ。

「ゆめテラス祇園」食品館の鮮魚では、対面販売コーナーを設け、調理の下ごしらえや料理方法の相談などに対応。鮮魚素材を使った寿司や刺身、店内調理の鮮魚惣菜などを展開する。

 青果では、地場野菜コーナーにおいて地元で採れた小松菜、ほうれん草、枝豆などを販売。さらに、フルーツタルトやケーキ、ゼリーなどのデザート類も充実させる。精肉では、5等級以上の国産牛をはじめ国産にこだわった鶏肉・豚肉も取り扱うほか、即食のおつまみやローストビーフなども展開する。

 即食・簡便・時短ニーズへの対応として、冷凍食品コーナーでは、同社で初めて伊勢丹の冷凍スープを導入。成城石井や外食系、韓国、デザート、有名店の商品なども用意する。また、同社バイヤー厳選の「これ旨商品」をさらに選りすぐった「テラスセレクション」も導入する。

 惣菜では、午前・午後の来店ピーク時に合わせた店内調理の商品を展開。PB「zehi」では、四つの新シリーズ「premium(高品質)」「season(季節限定)」「trend(流行)」「balance(健康志向)」を投入。インストアベーカリー「ゆめのパンやさん」では、具だくさんのA級カレーパンなど店内で焼き上げたパンを販売する。