イズミは8月23日、ゆめタウン祇園(広島市安佐南区)を2023年夏に「ゆめテラス祇園」としてリニューアルオープンすると発表した。同店は1973年3月、中国地方では初となる郊外型大規模店「いづみ祇園ショッピングセンター」として開業。「ゆめタウン祇園」などへ名称を変えながら営業を続けてきたが、20年11月には、建物が耐震基準に満たないことから建て替えを発表。21年12月からは敷地内の仮設店舗で食品スーパーを営業している。 

 ゆめテラス祇園は、敷地面積1万2000㎡、店舗面積8100㎡。鉄骨造地上3建てで、核テナントの無印良品など専門店7店舗が入居する。同店がある安佐南区は、広島市中心部から車で約15分。西側に鉄道のJR可部線、中央に現国道183号線、東側にアストラムラインおよび祇園新道が縦断し、高速道路の広島インターチェンジからも近い地域で、現在も人口が増加しているという。同店は、安佐南区の中心に位置しており、JR可部線下祗園駅まで徒歩5分、国道183号線に面している。

「ゆめテラス」は、GMS「ゆめタウン」の機能の一つ「憩いの場・集いの場」とSMの「ゆめマート」の利便性を併せ持った業態。ゆめテラス祇園では無印良品と連携し、マルシェ企画、ワークショップ企画、食育、地域イベントなどに取り組む。また、コロナ前まで開催していた盆踊り大会を再開するほか、地元生産者とともに地産地消イベントの開催や職場体験の実施など、行政とも連携したイベントも実施する予定だ。

 サービス面では、デジタルサイネージを活用した情報発信やスマートフォンを利用した買い物サービスなどを導入。自宅まで届ける「デリバリー」と店舗受け取りの「ピックアップ」を選択できるネットスーパー「ゆめデリバリー」も開始する。

 食品館では、生鮮食品や惣菜のほか、西日本の逸品や話題の商品などを品揃え。日用品や雑貨なども販売し、日常使いに対応する。また、環境や健康に配慮した商品や鮮度・品質にこだわった商品を取り揃える計画だ。

(トップ画面はゆめテラス祇園のイメージ図)