ベイシアは3月8日、PBを「ベイシアプレミアム」に刷新すると発表した。従来のPBの開発過程において、新たに外部の専門機関による食味テストを実施し、カテゴリーの代表的な商品と比べて勝っている、あるいは同等以上の商品のみをベイシアプレミアムとする。パッケージも刷新し、ベイシアの「B」のロゴマークを生かしたデザインに切り替え、商品特性を盛り込む。
まずは食品のPBから刷新を進める。現在約1000品目のうち、同日リニューアル発売したのは「別海のおいしい牛乳」「ブリヒラ」などの独自商品や茶飲料、チーズ、バナナなど46品目で、来年3月までに150品目を目指す。既存品の刷新が中心となるが、今後は新商品の投入も計画している。
ベイシアがモニター調査を実施したところ、自社のPBのイメージは安さが先行していることがわかった。これを踏まえ、低価格は維持しつつも品質をより高めていくことに注力していく。具体的には産地との連携などにより、独自色を高めたい考え。

合わせて「売り場の中で埋没してしまい、どれがPBかわからないような状態だった」(相木孝仁社長)との反省から、パッケージ刷新とともに、売り場での集合陳列やPOPの設置、アプリでの商品紹介など、売り場と販促を総動員してPBを売り込む体制を目指す。現在の食品全体に占めるPBの売上高構成比は約13~14%。これを中長期的には20~25%まで高めていきたい考えだ。