「楽天グループはそこまで困っているのか」――。10月7日、みずほFG(フィナンシャルグループ)傘下のみずほ証券が楽天グループ傘下の楽天証券に20%出資(800億円)と発表したが、関係者からは驚きの声が上がっている。

 だがこうした苦肉の資金調達策は、ある程度予想されていた。楽天グループの2022年1~6月期の最終赤字は1766億円と前期比約1000億円増加。基地局などの設備投資負担が重く、携帯事業部門の営業損失2593億円が、堅調な「楽天市場」などのECを食い潰す構図だ。EC部門は四半期ごとにほぼ200億円前後の営業利益を稼ぐが携帯事業の赤字で消えていく。

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