ベイシアは7月6日から19日まで、ベイシア全店(行田店、浜松雄踏店、越生店、ベイシアマート除く)で「タイフェア」を開催する。タイ大使館とタッグを組み、タイの食材や加工食品、惣菜など約50品目を展開する。
長引くコロナ禍で内食需要は高止まりしている。また、自炊が増える中で、これまで家で作ることのなかった料理を試したり、あえて手間のかかる料理を楽しむ層も増えている。「ベイシアでも緊急事態宣言下にエスニック食材の売り上げが伸長するというデータがある。その中でも近年、タイ料理は特に注目が高まっている」(相木孝仁社長)。自炊トレンドを後押しし、食卓の新たな定番としてタイ料理を根付かせる契機として、今回のタイフェアを位置付ける。
青果では、タイ生産者と農地開発から取り組んできたグロスミシェル種バナナなどを展開。力を入れた惣菜では、カオマンガイ、ガイパッポンカリー(鶏のカレー炒め)、ヤムウンセン(タイ風春雨サラダ)などを新たに開発した。惣菜はいずれもタイの講師の監修を受け、本場の味を再現しつつ、日本人の味覚にも合う調整を施しながら完成に漕ぎつけた。
ベイシアでは10年ほど前からタイ食材のフェアを年1回程度開催してきたが、今回は過去最大規模となる。売り上げ目標は前回開催時から80%増の2億円を計画している。
7月6日の会見には、タイ大使館のシントン・ラーピセートパン駐日タイ王国特命全権大使も挨拶に立ち、「関東・中部に広く店舗があるベイシアのフェアを通じて、今まで都市部や若い層を中心に広がっていたタイの食品、料理の認知が幅広い層に広がってほしい」と期待を語った。