ベイシアは7月5日、相木孝仁取締役副社長が7月4日付で代表取締役社長に昇格したと発表した。橋本浩英社長は取締役副会長に就いた。同社は社長交代の狙いについて、「めまぐるしく変化する昨今の社会情勢のなか、お客様の生活に寄り添い、より多くの期待に応えるために経営体制を強化」するためとしている。

 相木氏は日本電信電話(現NTT)、ツタヤオンラインなどを経て、2007年に楽天入社。13年からは同社の常務執行役員を務めるなど、インターネットビジネスでの経歴が長い。今年1月にベイシアの新ポストである副社長に就任。業務改革や新規事業開発などでの実績を評価され、今回の社長抜擢となった。生え抜き社員以外からの社長登用はベイシア設立以来初となる。

 ベイシアは今年4月、創業者の土屋嘉雄会長に代わり、同氏の長男であるカインズ会長の裕雅氏がベイシア会長を兼務する人事を発表している。グループの中核であるベイシアの次なる成長に向け、変革のスピードを速めている。