バローホールディングス(HD)は、田代正美会長兼社長が会長兼CEOに就き、後任の社長に横山悟副社長(冒頭写真)が昇格、主力子会社SM・バローは森克幸専務が社長に昇格する6月30日付人事を発表した。田代、横山、森の3者による体制で経営を進めていく構図は2018年に概ね社内合意しており、いつバトンタッチするかは時間の問題と見られていた。しかし、5年間で80店舗という大量に出店した郊外型スーパーマーケット(SM)の業績の伸び悩みや多角化積極投資のひずみが生じ、これへのてこ入れのために田代会長が陣頭指揮を執らざるを得ない状態が続いていた。

 こうした中、20年3月頃から新型コロナによる巣ごもり特需が発生、郊外でSM、ドラッグストア、ホームセンター(HC)などを展開する企業はこの特需の恩恵を受け、一気に業績が回復、バローHDも例外ではなかった。経営上の懸念事項の多くが解消され、今回のバトンタッチが容易になった。

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