ベイシアが4月25日付で、代表取締役の人事を発表した。創業者で、代表取締役会長の土屋嘉雄氏が、取締役名誉会長に就任。土屋会長の子息で現在、グループのホームセンター、カインズの会長を務める土屋裕雅取締役が新しい代表取締役会長に就任する。

 裕雅新会長は、1966年生まれの55歳。早稲田大学を卒業後、野村證券を経て96年にいせや(現ベイシア)に入社。98年にはカインズに入社し、2002年に同社代表取締役社長、19年に代表取締役会長に就任した。一方、ベイシアでは、16年の取締役就任を経て、今回、代表取締役会長に就任した。

 同社によれば、今回の代表取締役交代は、SDGsやDX、働き方改革といった新しい課題に対し、よりスピーディーに経営判断できる体制を構築することが狙いだという。今回の人事で、土屋裕雅氏は、ベイシア、カインズ、両社の代表取締役を務めることになり、グループとしての一体感がさらに強まるものと見られる。