ケーヨーは4月12日、5月24日付で實川浩司代表取締役専務営業本部長(冒頭写真)が社長に就任すると発表した。醍醐茂夫社長は退任する。

 實川氏は1959年生まれの62歳。84年ケーヨーに入社。2009年1月に執行役員開発本部長となり、10年5月に取締役経営企画部長。12年5月に常務取締役社長室長兼広報部長を経て、17年3月に代表取締役専務。18年2月から営業本部長に就いていた。

 ケーヨーは社長交代を決めた理由について、22年が最終年度の中計が進捗し、基盤づくりに一定の目途が立ったことを挙げ、「新たな経営体制のもとで、次期中計による持続的成長と企業価値の向上を目指していくため」としている。

 また、18年に公表した「22年度売上高1170億円、営業利益率5.0%」を掲げた中計の見直しを発表した。DCMホールディングスとの資本業務提携で一時的に改装コストや商品入替による負担が発生するが、DCMの棚割導入改装に注力し、21年度末までに計102店舗の全面改装を実施し、改装作業は概ね目途がついた。不採算店の閉鎖も進めてきた結果、営業利益率は、粗利益率の改善と経費構造の抜本的な見直しをさらに推進する計画としたため、当初計画を上回る6.0%になる見込み。

 一方、売上高は、不採算店舗の閉店が計画以上に進んだこと、既存店の利益構造改革に注力し新規出店のスピードを抑えたことから、当初の1170億円から1000億円に下方修正している。なお、営業利益高としては当初計画を上回る水準になるという。ケーヨーは今年度、中計達成に向けて實川新社長が陣頭指揮を執ることになる。