アインホールディングス(HD)は2月14日、セブンイレブン・ジャパン、ヤマト運輸、Packcity Japanと連携し、処方箋薬のロッカー受け取りの実証実験を始めた。実験は、アイン薬局アトレ川崎店(神奈川県川崎市)でオンライン等による服薬指導を行った処方箋薬について、患者の希望に応じ、同店周辺のセブンイレブンの17店舗に設置された受け取りロッカー「PUDOステーション」にヤマト運輸が配達、それを患者が受け取るというもの。 

 実験の服薬指導は、0410事務連絡(2020年4月10日付の厚生労働省の通達で、新型コロナの感染防止のため、時限的・特例的に、初診の患者や電話での服薬指導を認めるというもの)に対応、電話での服薬指導も行い、初診の患者も受け付ける。薬の代金は、アイン薬局アプリのクレジット決済での支払いが基本だが、アプリが利用できない場合、銀行振り込みによる後払いにも対応しているという。

 2022年度診療報酬改定では、オンライン診療報酬を対面診療の9割の水準まで引き上げ、初診のオンライン診療も認めるなどの規制緩和が見込まれている。こうした動きを受け、アインHDは、今回の実証実験の実施を決めた。6月30日までの実験期間中にサービスの利用が多ければ、エリアの拡大も検討する構えだ。

処方箋薬のロッカー受け取りのイメージ図