薬王堂は、焼肉用代替肉「NEXTカルビ1.1」「NEXTハラミ1.1」、 プラントベース牛丼「NEXT牛丼1.2」を11月30日より宮城県内の12店舗で販売する。

 販売するのは、フードテックベンチャー「ネクストミーツ」(東京都新宿区)が開発した商品。薬王堂がネクストミーツの商品を扱うのは、11月3日に岩手県の5店舗で販売を開始した代替シーフード「NEXTツナ1.0」に続く第2弾。ネクストツナは、発売から約1週間で完売したという。

 ネクストミーツは、2017年から共同創業者2名が研究を始め、製品が完成した20年6月に法人化、21年1月には米国のOTCBBに上場した。「気候変動問題は日本だけでは解決できない」との視点からアメリカ、シンガポール、ベトナム、台湾、香港など10を超える国・地域に進出。これまで、「NEXT焼肉」シリーズ、「NEXT牛丼」、「NEXTツナ」のほか、鶏肉の代替肉「NEXTチキン」などを販売している。 

 薬王堂の持ち株会社、薬王堂ホールディングス(HD)は、「東北から世界の健康をデザインする」を新ビジョンに掲げ、事業会社の薬王堂の店舗やMedicaの異業種とのコラボを通じ社会課題を解決する取り組みを進めており、今回の代替肉の販売もその一つ。

 薬王堂HDの西郷孝一常務取締役経営戦略部長は、「欧米などで代替肉の浸透が急速に進みつつある中で、日本ではまだまだ日常の中で目にしたり食べたりできる機会が少ないという社会課題を東北から発信し、日本全体へ展開していく」と意欲を示した。