アスクルは12月1日より、BtoC向けECサイトのロハコで、メーカー向けテストマーケティング支援プログラム「LMP Insight Test」(ロハコ マーケティング プラットフォーム インサイトテスト)の提供を開始すると発表した。

 LMPは、発売前の新商品のテストマーケティングを支援するもの。対象商品をロハコのサイト内に3週間掲載し、購買検証し、メーカーにレポートを納品する。これによりメーカーはプログラムに申し込むだけで、他のカテゴリーの販売実績や他社の商品実績も活用した、詳細な検証がスピーディーに実施できるという。費用は100万円。

 従来、メーカーは新商品のテスト販売をリアル店舗で実施することが多かったが、「一部の実店舗でのテスト販売のため収集データが不十分」、「テストマーケティングを行うのに時間も費用もかかる」といった課題があったという。アスクルは「検証規模はドラッグストア約130店舗分に相当するので、 新商品のテストマーケティング検証において、より粒度の高い条件で検証することができる」としている。 

 味の素が「コムタンクッパ」でLMPを行った事例では、属性分析で「50~60代」、「女性」、「東京在住」の比率が高い傾向が出たことから、同社はこの結果を広告配信セグメントの検討に活用する。また商品への反応率分析やレビュー投稿内容から、コムタンクッパが「簡便派」の食品カテゴリーに属しながらも、「自炊派」食品カテゴリーなどの顧客の反応率が高かったことから、購入客は「簡便さを求めつつも食へのこだわりもある」層として、広告のキャッチコピーに反映させる予定だという。