イオンは10月14日、100円ショップ業界3位のキャンドゥを株式公開買い付けにより連結子会社化すると発表した。株式保有51%を目指す。

 10月15日から1株2700円で第1回目の公開買い付けを行う。キャンドゥの筆頭株主である同社社長の城戸一弥氏とその実母が保有する株式19.68%はすでに買い付け契約書を締結済み。第2回目は11月30日からの予定で、1株2300円で買い付けを行う。株主2位の城戸家の資産管理会社ケイコーポレーションの保有する株式13.82%を2300円で相対購入することが決まっているための措置で、基本的には第1回目で個人株主からの買い付け完了を見込んでいる。第1回目の買い付け金額上限は約160億円を見込んでいる。

 今年5月、イオンが城戸家およびケイコーポレーションの所有するキャンドゥ株式譲渡への入札を打診されたことがきっかけ。イオン側はこれまで均一価格雑貨店との連携がなく、親和性が高いと判断した。子会社化後は、GMS、食品スーパー、ドラッグストアなどへの出店や海外展開、またイオングループのカード、物流システム活用による効率化、電子マネーWAONなどの導入なども検討していく。

 キャンドゥの直近(2020年11月期)の業績は、売上高730億円、営業利益16億円。前期末の店舗数は直営710店、FC347店、海外8店の計1065店舗。