ファンケルとキリンホールディングス(HD)は8月6日、2019年の資本業務提携以来初の共同開発に成功した化粧品原料について発表した。キリンHDが保有する白麹菌の抽出物に含まれる成分「14-デヒドロエルゴステロール (14-DHE)」が、美肌機能に関わる酵素「アルギナーゼ 1」の量を増加させることを昨年に発表した。

 今回、この14-DHEを含有する白麹菌抽出物を配合した美容液の連用試験を実施したところ、角層中の「アルギナーゼ1」量が増加するとともに、幅広い肌老化の兆候が改善したことを確認した。今回得られた結果により14-DHEを含有する白麹菌抽出物が、エイジング世代の肌悩みに対して有効であることから、この知見を生かしたエイジング世代向け化粧品に配合する計画だ。なお、本研究成果は、7月31日~8月1日に実施された第39回日本美容皮膚科学会総会・学術大会で、両社の共同研究成果として発表された。

 また、ファンケルは60代以降向けのスキンケアブランド「ビューティブーケ」7品(クレンジングオイル、洗顔料、化粧液、クリーム、ゲル、乳液など)を10月7日にリニューアル発売する。同社の化粧品として初めてキリンHDと共同開発した化粧品原料「白麹ステロール」を配合。白麹ステロールにより、くすみやハリ、ツヤ、乾燥など複合的にエイジングケアし、ターゲットをさらに広げる狙いだ。

ファンケル×キリン
ファンケルとキリンホールディングスは初の共同開発に成功した化粧品原料を発表した
ファンケル×キリン
「白麹ステロール」を配合した「ビューティーブーケ」を10月7日にリニューアル