時代のニーズに合致しコンビニが急成長
1960年代、70年代と成長を謳歌してきたスーパーマーケット、特に衣食住フルラインのGMS(総合スーパー)は、80年代に「冬の時代」と評されるようになる。直接的な要因は、74年の大店法施行で出店にブレーキがかかったためだ。ただしそれだけではない。GMSはモノ不足の時代に商品を供給することで成長してきた。それが一定程度の充足に至ったことで、消費者は成熟し、より感度の高い商品を欲するようになっていった。84年に通産省がまとめた「80年代の流通産業ビジョン」にも、「多様化」「文化志向」「生活充実感」といった言葉が並んでいる。この消費の大きな変化を捉えることができたかどうかが、業態ごとの成長戦略の明暗を分けたと言っていいだろう。
中でも80年代に台頭したのがコンビニエンスストアだ。大店法に縛られない出店形態であったこと、加盟店となる中小小売りの〝パパママストア〟が近代化を求めたことなどから、一気に店舗数を広げた。セブンイレブン・ジャパン(当時の商号はヨークセブン)が73年に設立、74年の1号店を皮切りに、75年ダイエーがローソンを、80年に当時のジャスコ(現イオン)がミニストップを、長崎屋がサンクスをそれぞれ設立。81年には西友がCVS事業部を独立させ、ファミリーマートを設立する。

















