人工的にシリカを配合する「清涼飲料水」とは一線を画す

 新規参入が相次ぎ、競争が過熱するシリカ水市場において、Qvouの「のむシリカ」の商品価値が見直されている。

 「のむシリカ」は、宮崎県の霧島連山で採水された添加物・保存料を一切使用しないナチュラルミネラルウォーターだ。幾度もの噴火を繰り返してきた霧島連山の特殊な地形は希少ミネラルを豊富に含んでいる。雨水がこの地層を何百年もの歳月をかけて地下に降りていく中で、大自然の栄養素をたっぷりと含む天然水が育まれるのだ。

 中でも「のむシリカ」の最大の特長は、ミネラルの一種であるシリカを大量に含有している点だ。シリカ(二酸化ケイ素)は人の肌や髪の毛、爪、骨、血管などを構成する重要な栄養素だ。しかし体内で生成することができないことに加え、加齢とともに食べ物や飲み物からシリカを摂り込む力は徐々に衰えていくため、毎日こつこつと継続的に補給することが求められる。健康維持には1日40mgのシリカの摂取が必要と言われているが、「のむシリカ」には1L当たり97mgのシリカが含まれている。つまり500mL飲むだけで1日分のシリカが摂取でき、これは無添加のナチュラルミネラルウォーターとしては世界トップクラスの含有量だ。しかもマグネシウムやカルシウムなど、シリカ以外のミネラル成分も豊富。様々な栄養素を手軽に補給できるのも利点だ。

 一方、市場にはシリカを人工的に配合したシリカ水も出回っている。こうした商品は性質的には天然水と大きな差はないものの、分類上は「清涼飲料水」となり、「のむシリカ」のような「ナチュラルミネラルウォーター」とは一線を画す。

 「健康を気にする消費者はたとえ人体に有用な成分であっても、後から人の手が加えられたものを忌避する傾向がある」とQvou担当者は指摘。「バイヤーさんと話をしていても、しっかり店頭で手に取られているシリカ水はナチュラルのものが多いと聞いています」。実際、ある小売りでは、シリカ配合水を導入したものの売れ行きが芳しくなく、「のむシリカ」に差し変わった事例もあるという。

壁一面に「のむシリカ」を配したインパクトのある展示会ブース。輸出の提案も強化

 また、「のむシリカ」は2017年にEC販売開始、22年にはリアル小売りで展開を始め、すでにスーパーやコンビニなど64社で導入が進むなど、国内のシリカ水市場を切り拓いてきた実績がある。昨年からはより手頃な価格帯の「のむシリカLIGHT」をラインアップし、ライト層にもシリカ水の裾野を広げている。日本マーケティングリサーチ機構が実施した「26年4月期 シリカ水(ナチュラルミネラルウォーター)における市場調査」では、「売上№1※」「通信販売本数№1」「累計販売本数№1」の3部門で第1位を獲得。消費者からの認知度・信頼感でも一頭地を抜いており、シリカ配合水などを引っ提げて参入するライバルが多くなる中でも、市場でのプレゼンスを着実に高めている。

※「2026年4月期_シリカ水(ナチュラルミネラルウォーター)における市場調査
調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
調査期間:2026年2月15日〜2026年4月8日
調査手法:主要8社(当社調べ)への個別聞き取り調査 
備考:2026年4月時点の実績値/効果効能等や優位性を保証するものではない

新アンバサダーに中村獅童を起用、海外輸出にも意欲

 そんな「のむシリカ」は今後、さらなるユーザー拡大に向け、プロモーションでも攻勢をかける。新アンバサダーに歌舞伎役者・俳優の中村獅童を迎え、氏の革新的なイメージや鮮烈なビジュアルを活用することで販促施策を強化。ブランド構築の在り方やアピール手法を刷新し、より効果的な打ち出しで小売りの売り上げに貢献していく構えだ。

新アンバサダーに中村獅童を起用

 もう一つ、「のむシリカ」における直近のトピックとして、海外輸出の問い合わせが増えていることが挙げられる。JFEX(国際食品・飲料商談Week)など大型の国際展示会への出展を積極的に行っており、そこで海外向けの商品を探すバイヤーや大手商社の海外部門などの目に留まる機会が増加。見積もり依頼が相次いでいる。中でも台湾、香港、サウジアラビアといったエリアへの展開が着々と進みつつあるという。Qvou担当者は「それぞれの国・地域ごとに嗜好性の違いはありつつも、水にブランドや付加価値をつけて提案していく市場はまだまだ広がりが見込まれる」と手応えを語る。今後はメイド・イン・ジャパンのシリカ水の海外展開にも一層力を入れる方針だ。