ディスカウントスーパーのリドルGBは5月18日、自社ブランドのコメについて「持続可能な米プラットフォーム(SRP)」の認証を取得したと発表した。英国のスーパーマーケットとして初の事例となる。認証を受けたコメは、すでに英国の全国店舗で販売されている。
コメは世界の1億5000万人の農家が生計を依存する主要作物だが、従来の生産方法は環境への負荷が高く、世界の淡水使用量の最大40%を占め、地球全体のメタン排出量の約10%を生み出している。SRP認証は、より少ない資源の使用と生産効率の改善を通じてこれらの課題に対応し、農家の収入向上と生産工程全体にわたる追跡可能性の確保を主な目的とする国際規格だ。
環境保護と農家の収入向上を目指す
リドルGBのサステナビリティ・品質責任者のシャーロット・カートレス氏は「SRP認証米の導入は責任ある調達における重要な節目となる。この検証可能な基準は、環境保護・資源の効率的な利用・農家の収入向上という三つの課題に直接対応するものだ」と述べている。同氏はあわせて、コメのサプライチェーンを対象とした人権・環境影響評価も継続して実施中であることを明らかにした。
今回の発表は、リドルGBが2025年の原材料に関する全目標を達成したことを受けたものでもある。同社はこれまでにも、ケニア産紅茶・コロンビア産バナナ・イタリア産トマト缶・南アフリカ産ワインを対象に、人権影響評価を実施してきた。
ドイツ系のリドルGBは1994年に英国に進出し、現在は従業員3万5000人超、1000店舗・13の物流センターを展開する。製品の3分の2を英国内サプライヤーから調達しており、2024年度の国内経済への貢献額は総付加価値ベースで145億ポンドに達するとしている。
競争の激しい英国食品小売市場において、サステナビリティ施策が購買行動にどの程度影響するかは引き続き議論のあるところだ。リドルとしては、価格競争力を維持しながら調達基準の高さを示すことで、顧客層の幅を広げる狙いがあるとみられる。



















