山形、宮城、秋田の3県で食品スーパーを展開するヤマザワは9月29日、秋田で展開するスーパー「よねや」の6店舗とその関連事業を、同じく秋田の食品スーパーナイスが承継すると発表した。

 同日開催の取締役会で決議した。ナイスによる吸収分割契約の締結は9月30日の予定で、今年12月1日をもってナイスの100%子会社である東北ナイスが承継する。対価は26億円。

 ヤマザワは2014年によねやを展開していた旧よねや商事を完全子会社化。長らくシナジー創出に努めてきたものの、山形のドミナントエリアから距離があったこともあり、収益性改善に苦戦。23年にはヤマザワ本体が吸収したが、厳しい競争環境の中で選択と集中をする決断に至った。

 今回ナイスが承継する事業の売上高は、よねや6店舗にフィットネスジム事業、不動産事業を含めて約59億円。承継するナイスは秋田市を中心に11店舗を展開。21年には秋田駅前から撤退したザ・ガーデン跡に居抜き出店している。24年度売上高は約200億円。