「店は暗くてボロボロ、『みなさまのお墨付き』など一部のPBを除いて買う物がない——」。口さがない顧客が絶えない西友に、明らかに復活の兆しが出てきた。福岡のDS、トライアルホールディングス(HD)が西友を買収したのは昨年7月だが2026年6月期の西友(243店)の売上高は4609億円。今期の売上高は4958億円(前年比7.6%増)の計画で、これは米投資ファンドKKR傘下だった24年12月期を上回る。「九州うまかもん」ブランドなど、独自色を前面に打ち出した生鮮や惣菜などに寄せられ、散逸していた顧客が戻ってきた。今後3年で、比較的大型の都市型新業態GMS「トライアル西友」(30店)、2000㎡が基準の「生鮮重視のSM型新業態」(60店)へ業態転換するのがトライアルの西友復活戦略の骨子だが、花小金井店(冒頭写真)など前者の3店では転換前に比べ売上高が約42%増、客数が38%増。トライアルは業態転換に自信を深めている。
だが西友の店舗で健闘しているのはやはり食品。生活雑貨や衣料品などの非食品は、西友の売上高に占める割合は約12%に過ぎない(トライアル本体は約24%)ということもあり、なお時が止まった感のある売り場が大半だ。

















