英大手スーパーのマークス&スペンサー(以下、M&S)が食品サプライチェーンからの余剰食材を食品化し、生活困窮者向けの食事へと転換利用する業界横断プロジェクトに本格参画した。英国では近年、物価やエネルギー高騰などを背景に十分な食事を確保できない人が約1100万人、子どもだけでも300万人にのぼるとされる。今回の動きは食品ロス対策と社会支援を同時に実現する、新たなモデルとして注目を集めている。

 M&Sが加わったのは「アライアンス・フード・ソーシング」(以下、AFS)と呼ばれる連合体だ。AFSは小売企業、食品メーカー、物流事業者、慈善団体が連携し、通常であれば廃棄されてしまう食材と活用されていない製造能力を統合し、食品を生産して支援団体へ供給する仕組みである。背景には、チャールズ英国王が2023年に立ち上げた「戴冠を記念する食のプロジェクト」がある。王の呼びかけにより、ネスレなど英国食品業界の主要企業多数が参加している。

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