タイでは近年、家電や自動車などの市場では中国や韓国のブランドが人気で、日本のメーカーは押され気味だ。他方、日本が圧倒的に強い分野も存在する。それが日本料理だ。2013年にユネスコ無形文化遺産に日本料理(和食)が登録されたため世界規模で日本料理ブームが起きているが、タイはそれよりも早い10年には日本料理関係の飲食店が急増し、現在もその人気は衰える兆しがない。日本貿易振興機構「2025年度タイ国日本食レストラン調査」によると、タイ国内にある日本料理店は5781店。景気の関係もあって前年比2.3%減であるものの、07年から約8倍の規模になっている。

 このうち、総合日本料理店が1398店と最も多く、続いて日本料理の代表格ともいえる寿司店が1250店舗だった。ラーメン店、居酒屋がその次に多く、5番目のジャンルにはしゃぶしゃぶ・すき焼きが続く。実際にはしゃぶしゃぶ店が圧倒的に多く、しょうゆ多用の黒いスープで食べるしゃぶしゃぶをすき焼きと呼ぶケースがほとんどだ。

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