物価高やトランプ関税、高金利の逆風で米国の家具業界が不振にあえぐ中、「昭和っぽい」家具店が気を吐いている。コネチカット州マンチェスターに本社を置くボブズ・ディスカウント・ファニチャー(冒頭写真)で、今年2月にニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場し、その後に発表した2025年度決算では大幅な増収増益を記録した。価格の安さが最大の武器だが、テレビCM、店内カフェ、地域の慈善活動など、ネット販売全盛の時代を逆手に取った昔ながらの販売手法が顧客の信頼を高め、好業績につながっている。
ボブズはリビングルームのテーブルやソファ、応接セット、寝室のベッドなどを総合的に扱う伝統的な家具店で、モダン家具を扱うイケアとは対照的な存在だ。1991年に創業し、米北東部を中心に26州で200店以上を展開している。売上高は約23億ドル(約3800億円)。2月の上場当日はビル・バートンCEOら役員や社員、関係者がニューヨークのウォール街に集まり、社名入りの赤いタオルをマフラーのように首からかけて気勢を上げた。最近はクールにIPOを迎える企業が多くなったが、同社の「目いっぱい目立つ」というパフォーマンスは投資家のみならず一般市民の目も引きつけた。


















