ECの浸透により、若年層の商業施設離れが課題となる中、ポップアップストアの仲介サービスを提供するカウンターワークスと、早稲田大学のサークル「ショッピングモール研究会」が10月に発表した「Z世代の商業施設に関する実態調査」が注目を集めている。産学それぞれの立場からZ世代の行動特性と、施設開発・売り場づくりに求められる条件を、カウンターワークスCEO室の中原祐一郎氏(冒頭写真左)と、同研究会代表の坂部匠音氏(同右)に聞いた。
当事者不在の設計が生むZ世代との距離
――若者の商業施設離れが進んでいると言われています。
中原 Z世代は、SNSで他者からの評価が常に見える環境で育った世代です。そのため承認欲求を軸に行動を組み立てることが他の世代よりも強い。施設側は、ポップアップやコラボイベントなどSNS上で誰かに共有したくなるようなUGC(ユーザー生成コンテンツ)を仕込む必要があります。そこへつなげる動線や空間デザイン、充電・休憩スペースなどの基盤整備も求められます。




















