神戸物産の2025年10月期は、売上高が前年比8.6%増の5517億100万円、営業利益が16.1%増の398億7800万円、純利益が48.7%増の318億7800万円と、増収・大幅増益で着地した。

 業務スーパーの売上高増加に伴う運賃や、外食直営店出店に伴う人件費、家賃等の増加により販管費が10.5%増加したが、価格転嫁や調達先の最適化で粗利益が13.8%増加したことにより、営業利益以下が大幅に増加した。

 主力の業務スーパー事業の売上高は8.5%増の5305億900万円。積極的な出店と好調な既存店が業績を押し上げた。

 出店は49店舗、退店11店舗で純増38店舗となり、計画の純増34店舗を上回った。また、節約志向を背景に低価格が支持され、店舗への出荷実績も伸長。直轄エリアの既存店への出荷実績は、前期比105.1%と拡大した。

 26年10月期は、売上高5665億円(前期比2.7%増)、営業利益430億円(7.8%増)、純利益295億円(7.5%減)の増収営業増益を見込む。出店は32店舗の純増、既存店成長は102%以上、PB比率は37%まで向上すること(25年10月期は34.2%)を計画している。