オンワード樫山は11月28日、「『遊勤コーデ』ランウェイ発表会」を東京・原宿で開催した。

 遊勤コーデとは、同社が基幹ブランド「23区」で提案する通勤コーディネートだ。人気の「シレータフダウン」(コンパクト・ミドル・ロング)と「カシミヤブレンドニット」(クルー・ハイネック)を中心にマンネリしがちな通勤服を一新。休日、通勤後のプライベートでも浮かない「今」の通勤コーディネート、遊び心をもたらす「遊勤コーデ」を提案する。

『遊勤コーデ』の開発背景を説明する小林一仁取締役常務執行役員第一カンパニー長

 通勤スタイルは、コロナ禍を経て、カジュアル化が進んでいる。が、小林一仁取締役常務執行役員第一カンパニー長によれば、「カジュアルスタイルは自由であるがゆえ『どのように着こなせば良いのかわからない』『オフィスでこの服はカジュアルすぎるのでは』といったこれまでにない悩みがある」という。

 そこで23区はこれら課題の解決を目指し、商品単体ではなく、通勤スタイルそのものを提案するソリューション型企画を開発。今の時代に合わせた着こなしを提案し、顧客のすそ野拡大を図る狙いだ。

 佐野康博第一カンパニー23区Div.長 部長は、テーマ商品2アイテムついて、「『仕事もプライベートもそのまま楽しみたい』というお客様のニーズに応える」とアピール。

佐野康博第一カンパニー23区Div.長 部長はテーマ商品2アイテムの特徴を説明

 シレータフダウンは、微光沢とスマートなシルエットが特徴の「羽織るだけで着映える」(佐野部長)ダウンコートだ。ウエストや裾のドロストコードを使い、好みのシルエットに調整が可能。また、オリジナル素材と超極細で強度のある繊維を使用することで、着ぶくれを防止する。合わせて、静電気軽減・撥水性・片面シレー加工で、羽が抜けにくいほか、自宅で洗える機能性も兼ね備えた。

 一方、カシミヤブレンドニットは、イタリアのPAPIFABIO社の素材を使用した柔らかな着心地がウリ。ハイネックバージョンは、お客が窮屈と感じない高さにこだわり研究を重ね、全9色を展開する。佐野部長によれば、カシミヤニットは「毎年お客様の声を生かし、細かなアップデートを繰り返している」。ヒップラインをカバーするバッグデザインや、両サイドの切り込みで細身シルエットを実現。シーンに合わせた様々な使い方を提案する。

 発表会では、同ブランドを皮切りにモデルデビューを果たしたアスリートたちによるランウェイショーを開催。柔道家の角田夏実、元バレーボール女子日本代表・古賀紗理那、元新体操日本代表・畠山愛理、元スピードスケート選手・高木菜那ら4名が遊勤コーデを紹介した。

 23区は1993年に誕生。昨年23年秋には30周年という節目の年を迎え、同ブランド初のランウェイショーを開催したほか、イメージキャラクターに俳優・杏を新たに起用。31年目となる本年は、コーディネートを絡めた商品紹介に力を入れる。

元バレーボール女子日本代表・古賀紗理那氏はロング丈を着用し、スタイリッシュさをアピール

柔道家の角田夏実氏はミドル丈のダウンで着心地のよさ、軽やかさを表現した

元スピードスケート選手・高木菜那氏はブルーのニットを着こなし、差し色を使ったコーディネートを提案 

元新体操日本代表・畠山愛理氏はコンパクトタイプのダウンを着用。二児の母として「子育て中でも動きやすい」と絶賛。華麗なリボンさばきを披露した

11月25日~12月1日の期間、JR東日本新宿駅中央通路改札内にて4人のアスリートモデルを起用した広告を大々的に展開する